オープンカーにはそれを是と思わない人にとってはデメリットが多くあります。例えば走行性能です。重いハードトップを持たないことから、軽く運動性能はクローズドタイプの車より高いと思われがちですが、車体は剛性がアップされていることが多く、幌を格納するシステムが追加されることからボディはそれほど軽くなっていません。またソフトトップ部分の剛性が確保されていないことは車の安定性に影響し、結果としてクローズドタイプよりも走行性能が劣ってしまうことが少なくないわけです。ましてやオープンにした時のマイナス要素は想像に難くないでしょう。またエアコンが当然になった昨今でさえ、雨や雪に対する対候性は決して芳しいとは言えません。加えて、安全性やセキュリティの面でも劣っていることは明らかです。ことセキュリティの面では、ソフトトップを破って盗難することなどはそれほど難しいことではないでしょう。
しかしながらオープンカーに乗るユーザーはそれらをデメリットとは思っていません。扱い難い特殊なスポーツカーやオープンカーに乗ることをやせ我慢の美学などと称する人がいますが、そのやせ我慢の美学が一種のステイタスになっているわけです。特殊なスポーツカーに見られる、にわかには理解し難いエンジン始動までの手順も、オープンカーにおける電動もしくは手動による幌を開く過程も儀式になっているわけです。オープンカーを愛でるユーザーにとっては、クローズドタイプでは決して味わえない開放感の前ではすべてのデメリットが払拭されてしまうと言っても過言ではないでしょう。